成功へ導く転職術

   

転職の志望動機について

就職時でもそうでしょうが、転職の場合であっても志望動機というのは大事です。これがしっかりしていないといくら前職で実績を積んだ人であっても本当に自分たちの会社で活躍していけるか、活躍していきたいと思っているのかと疑問を呈されてしまい、結果として失敗する可能性が高くなるからです。
では志望動機とはどんなものが適切なのかということですが、大前提というか常識として、全てのケースで通用する万能の動機など存在しないということです。そんなものが存在するはずがありません。動機は人によって、あるいは応募しようとする企業によって、もっと言えばその2つが同じであっても時期とか自分のおかれた状況によって異なるのが当たり前なのです。市販のビジネス本などをぱらぱらと読んで、これは使えると思った動機が仮にあったとしても、それをそのまま使うような馬鹿げたことは止めるべきでしょう。そんな上っ面だけの動機など、慣れた面接担当者ならすぐに見抜いてしまうことでしょうし、たとえうまくその場を切り抜けたとしても、結局は転職後の会社においてギャップに苦しめられることになるのがオチです。
月並みかもしれませんが、志望動機は自分自身で納得するまで考えに考え、考え抜いて見つけ出すしかありません。そんなに考えても何も出てこないよという人がいるかもしれませんが、最近の人は何でもインターネットその他で情報が溢れていてすぐにそれなりの答えが見つかる状況に慣れ切ってしまっているからか、とことんまで考え抜くという訓練ができていない人が多いように見受けられます。これではいけません。
頭の中だけで考え抜くことが難しいのであれば、ノートなどに書き出してみて考えを整理することも立派な方法です。どうして自分は今の会社を辞めたいと思っているのか、何が問題なのか、不満に思っているのか、今の会社では何が得られないからそこに居続けることはできないのかというような命題をまず書き出し、それに対して自分の思っていることをブレーンストーミング的に書き出してみましょう。この際、いわゆる優等生的な答えを意識する必要は全くありません。ここで書いたものを転職の面接時に見せるわけではないのですから、他人に聞かれるとマイナスイメージになってしまうだろうなということも関係なく書き出すことがポイントの一つです。人間、転職という転機に際して、マイナスの点が全くないなどということはそもそもあり得ません。
このように前向きな点も、後ろ向きな点も全て書き出すことで見えてくるものがあるはずです。いくら考えても後ろ向きな点しか出てこないのであれば、多少苦しかろうとも、もしかすると今のままの仕事を続けたほうが長い目で見るとプラスということも十分にあります。多少前向きな点があったとしても、もしかすると新しい会社とは全く関係のないことばかりかもしれません。この場合もやはり考え直したほうが良いケースに当てはまることでしょう。
一方で、多くの場合は、後ろ向きの点があっても、それ以上に前向きな点も出てくるはずです。そして、それを新しい会社では実現できるというか、少なくとも実現できる可能性が今の会社よりも多いと思えるからこそ職を変えようとしている自分がいるということに気付くはずです。それがまさに志望動機です。
このようにして考え抜いた動機は、根拠というか理由が極めてはっきりしているはずですから、面接などで多少突かれようが揺るぎない信念を持って答えることができるわけです。そういう揺るぎない信念こそが、この人であれば自分の会社で活躍してくれそうだなと面接担当者の心に響くことになります。どこからから取ってきた借り物の言葉ではこれは得られません。

志望動機 , 面接